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亭主関白の夫に困っている
亭主関白ってどんなご主人なのでしょうか。
「飯」「風呂」「寝る」としか言わず、寡黙で頑固者。
妻は夫を立て、外で働くより家にいて家事をやっていれば良いと思っている。それが一時代前の亭主関白像です。
家事や育児にも全く関心がないのか任せてもらえて口出しをしない夫なら、それはそれで単なる稼ぎ手として頑張って貰うのも一つの夫の在り方ではないでしょうか。そう思って家事に全力を注いでいた先輩女性はたくさんおられたと思います。
でもこの頃の亭主関白とは、自分勝手に行動する、家事育児に協力しない、言うことを聞かないと怒ると、訴えてこられることが多いです。これって本当に亭主関白なのでしょうか。もしそれで困っておられるのなら、やりようでご主人の多少の変化はありえると思います。
自分勝手に行動する、家事育児をしない、言うことを聞かないと怒る、その共通点は夫婦間の風通しが悪いからです。要するに、自分勝手に行動するように見えていても「お前が勝手にするなら、俺も勝手にするよ」という反抗の気持ちからかも、知れません。
それは気持ちが通い合っていないのです。育児家事をしないのは、妻がそれを望んでいないとご主人が思い込んでいる、またはやった事があるが文句しか言われなかったから、もうやりたくないという言い分があるかも、知れません。言うことを聞かないと怒るのは、その物事によると思います。「トマトが食べたい」「子供は寝かしつけておいて」などの要求を日々ご主人がしてたり、帰宅直後に共働きの妻に対して「今すぐご飯出して」「毎日シャツにアイロンを掛けて」と理不尽な要求をする、思い通りにならないと癇癪を起すようなことは、問題ありです。
亭主関白の原因は妻?!
でも、詳しくお話を伺っていると、決してそういうことではないことが多々あります。むしろ、妻の攻撃的な上から目線の物言いや仕事でのストレスや忙しさからのイライラをぶつけられて、自分の気持ちが我慢のピークに来ていると怒りを発してしまうことが良くあります。ご主人の「亭主関白」気質ではなく、環境からくる怒りかも知れません。
いづれの場合もまずは優しさや可愛げの気持ちを心に抱きながら接することで改善できる可能性があります。そして、否定するのではなく、できれば「受容」しましょう。「解りました」「そうだよね」「同じように思ってます」という風に対応すると、随分相手の対応は違いますよ。
ご相談者様が「夫はモラハラです」「夫はDVです」と訴えてこられるのですが、詳しくお話を伺うとそうではないことが多々あります。本物のモラハラ夫やDV夫は滅多におられません。なので、本物の亭主関白なのか、どうか一度お話を伺わせて頂くと判断できますので、ご相談下さいませ。
一方で、人格に悪質性がある本物の亭主関白夫は変わる可能性が低いので、離婚したくないなら諦めてその考えや行動を受け入れるしかありません。自分の心に折り合いをつけていくことをお勧めします。相手に悪気がなくても、受け手がどうにも我慢できずモラハラやパワハラだという意識しか持てない、とても耐えられないと負の感情しか感じない方は一度心理検査などを受けるのも一つの方法かも知れません。
どのような場合でも冷静な判断とやりきることで、自ずと進むべき道が見えてきます。後悔の無い様に進むことが大事です。一緒に乗り越えて行きましょう。