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夫のモラハラに対応する大人の手段
現代社会では、男女共同参画をはじめ、男女の格差をなくす様々な取り組みや努力がなされていますが、家庭内に限ってはそういうわけでもなく、旧来どおり家庭の家計はもとより、すべての決定権を夫が持ち、妻を自分のいいなりにする、いわゆる亭主関白な夫も50代以上では未だに多く存在しています。「風呂・飯・寝る」くらいならまだしも、これが行き過ぎると、妻を自分の支配下に置くことにより、家庭内で優位に立ちたいという気持ちが大きくなり、モラルハラスメント(以下、モラハラ)に発展していきます。どの家庭も妻がその犠牲になっていまうと思われがちですが、最近は妻のモラハラも増えています。
1、そもそもモラハラって?
モラハラとは、一般的に言葉や態度で相手の心を傷つけ、精神的なダメージを与える陰湿ないじめや嫌がらせのことです。嫌がらせを受ける方はストレスが溜まり、気持ちが沈むだけでなく、それらが身体にも影響をおよぼすことも多いのです。また、言葉による暴力以外にも存在そのものを否定したり、無視したりすることで精神的に相手を追い詰めたりと、モラハラの手段は年々巧妙化し、悪辣になりつつあります。たしかに、無視される相手と同じ空間にいると思うと、それだけでも嫌だと思いますし、それが毎日続くと思うだけで精神的に参ってしまうのは誰でも同じです。
2、モラハラの具体例
夫婦間で夫が妻に対して行うモラハラでは、何かにつけて夫がすぐ怒鳴り散らす、妻を小バカにする、妻の言うことを無視して会話を成立させない、などが主なものです。まるで不機嫌な子どもが大きくなって威張っているといった様子です。妻のやることなすことに不平不満を言って見下す態度を取ったり、大声を上げたりと、いつ夫の機嫌が悪くなるか妻としては四六時中ビクビクして気が抜けません。こうした毎日が続くことで知らず知らずに神経がすり減り、人によって個人差こそありますが、動悸や不眠、集中力が散漫になるなど様々な精神不安な状態に陥ってしまう場合もあります。
3、モラハラ夫はこんな感じ
「うちの夫はちょっと亭主関白が過ぎてるだけよ」と妻はいい方に考えがち。しかしそれ以上かもしれません。家の中では居丈高で妻をなじってばかりですが、外面がいいので家の外では妻のことをなじったりせず、逆に優しくなるというのがモラハラ夫の特徴です。しかし一旦家に入ったら自己中心な夫に逆戻り。誰のお陰で食べていけるのか、外でのあの態度は一体何だ、などと妻を攻撃することしか考えていないのです。また、例えば外に出ると急に態度が大きくなるようなタイプに多く、飲食店などの店員さんに「ため口」で命令口調で会話するようなタイプは、潜在的にそうした意識を持っている可能性があると言われます。さて、こんな夫をどうしたらいいのでしょうか。
4、モラハラ夫への対応方法
夫のモラハラが怖いばかりに言いなりになる生活が続くと、妻が心身ともに疲れてしまいます。このような状態を打破するためにも少し強くなって夫への対応を実施しましょう。モラハラをする人は自己中心的でプライドが高く、人より自分を上に見せたい欲求が強いのです。変に言い返したりすると逆上する場合が多いため、気持ちに余裕があるならできる限り夫をヨイショし、手のひらの上で遊ばせておく、くらいの気持ちで夫を立てておくのがひとつの策です。ひどい言葉を投げられても「また騒いでる」程度に受け流して最低限の反応だけにとどめましょう。さらに「落ち込んだフリ」を演ずるのも一つの手です。自覚のないモラハラの場合には「そんなにひどいことを言ってしまったのか」と気づかせることができるかもしれません。
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