COLUMN

離婚したくない・・・

子供や養育費の問題

「シングルマザーにならないで」を信条の一つに掲げご相談をしております。

一部の有名人を見て、シングルマザーになっても優雅で自由のある生活をしているように見えるようですが、現実にはそんなに甘くありませんし、子供さんが大きな犠牲を負っていることは間違いありません。
折角、縁あって結婚し子供さんまで授かったのですから離婚は踏みとどまって下さい。

離婚の犠牲となる子供たち

子供さんがいる方が離婚したら、間違いなく犠牲になるのがお子さんです。親が離婚したら、名前が変わる・住まいが変わる・生活レベルが落ちる・母親の仕事が増え一緒にいる時間が減るなどの環境の変化が起きます。

息子が中学1年の時「ウチが離婚したらどうする?」と何気なく聞いた質問に、息子は真顔で「僕は自殺する」と言いました。物凄い衝撃で驚きましたが、それが子供たちの本心だと改めて気づきました。嫌なことを考えさせて申し訳なかったと聞いたことに後悔しました。今でもその言葉ははっきりと覚えています。

年齢により、表現をうまく出来ないかも知れませんが、すべての子供が親の「離婚はしないで」と叫んでいます。子供さんが思春期での離婚は学校でのいじめやからかいのネタになってしまう様です。小さければ、それだけ親との関りや生活など当たり前のことが出来ないので「自分にはお父さんがいない」と心に影を落とします。その影響で自信が持てなく劣等感を持つお子さんも少なくないと感じます。

実家の存在

離婚して実家に帰れば両親が家事・育児を手厚く手伝ってくれるでしょう。お金の援助もあれば妻は万々歳といったところかも知れません。それで、子供さんが喜ぶと思いますか? 子供が欲しいのはおじいちゃん・おばあちゃんではなくお父さん・お母さんです。解っていない人は、両親が喧嘩するより別れた方が子供の為に良いという意見を言います。喧嘩しないように努力すべきです。

子供さんが幼稚園や学校で「仲良くできない人がいる」と悩んでいたら、なんと答えるのでしょう。「付き合わなければいいんだ」と言いますか?相手の気持ちや行動を理解して歩み寄るようにアドバイスしますよね。それと同じです。夫婦でも同様に、自分たちだけではなく子供さんまで巻き込むことを考えて関係改善に努力や工夫をするべきです。

子供の不登校・不良化・犯罪や事件、すべて親の問題の犠牲になった結果です。子供を守る・健全に育てるという責任感をしっかりと持って頂きたいです。それが「シングルマザーにならないで」の核心です。

2割しか支払われていない養育費

養育費については、調停や裁判また協議離婚で養育費を決めても、8割の父親が支払わないという現実があります。シングルマザーの団体、シングルマザーフォーラムのまとめによると、支払わない父親と連絡をするのも辛いという理由で泣き寝入りしている方が殆どだそうです。強制執行などと言う言葉から、簡単にその手続きをすれば貰えると思い込んでいる方も少なくないようですが、払う意思・お金がない人からは取れないというのがまかり通っています。支払わなくても何のお咎めもないという現実もあり、大きな問題です。ですので、離婚後の生活に養育費を当てにしては後に大変な苦労が待っていると認識して下さい。

離婚はぎりぎり最後の決断で、それまでは家庭やお子さんをしっかり守る気持ちを忘れないで下さい。
心より応援しております。

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