COLUMN

離婚したくないコラム

パワハラやモラハラ

たまに「ウチの夫はモラハラなんです。どうにかなりませんか?」というご相談を受けることがあります。

しかし詳しくお話を伺いますと、それはモラハラではないという内容ばかりです。要は喧嘩の中で「黙れ!」「うるさい」「お前のいうことなんて聞いていられないんだよ」というような言葉を言われたと言うのです。言い換えれば、妻が夫を怒らせてしまい、暴言を言われた結果です。男性は怒ると怖いです。暴力だって出てしまうのが男性です。

暴言やモラハラと感じるような言葉を言われると確かに傷つき辛いですよね。「何でそんなこと言われないといけないの??」って叫びたくなります。
でも、冷静に考えて下さい。先に怒らせたのはどっちだったか、ということを。

売り言葉に買い言葉、こんな言葉があるように喧嘩であれば両成敗です。一方的に常に否定的な言葉を言うのであれば、もしかして本物のモラハラかも知れません。

行政の相談窓口に「黙れ!」と言われたと相談したら、間違いなくモラハラと認定されるでしょう。

私は過去15年2万件の相談歴の中では本物のモラハラ夫は2人しかおられませんでした。本物のモラハラ夫はちょっと異常ですべてを否定してこられるし言葉に破壊力があります。

そして、妻の対応によって夫の言葉が変わったという事例を沢山経験して来ました。ある女性の例を紹介します。

Aさん40歳

夫が仕事で忙しくいつも家を留守にしている。子供3人を一人で育て夫の顔を見るたびに文句ばかり言って、その後無視していたら、「お前みたいな女は要らないよ。出てけ!」と怒鳴られたとご相談がありました。初めは「モラハラですよね?パワハラですか?」と仰っていましたが、Aさんの態度にも問題があるのでそれを理解して頂き、夫には丁寧に接するようにアドバイスしたところ、数日後夫から挨拶が返ってくるようになったと報告頂きました。

夫婦は同権です。会社や学校などの立場や上下関係があるのとは夫婦の関係は違います。言われっぱなしで我慢するようなことは必要ないです。ですので、本物のモラハラ・パワハラであれば許す必要はありません。むしろご自分が参ってしまわない前に離婚という選択肢もありだと思います。ですが、皆さんの「モラハラ」の見立ては間違っているケースが非常に多いです。

一瞬で相手の態度を変えるような魔法の方法はありません。
まずは怒らせないような対応や相手との良好な関係を保つ努力をしてみましょう。

本物のパワハラ・モラハラなら何をやっても効果はありません。
貴方のパートナーが本物のパワハラ・モラハラなのか、一緒に考えましょう!

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